新型コロナウイルス感染症(COVID⊸19)と花粉症 S.O.
新型コロナウイルス感染症(COVID-19 )が日本に入ってから2年がたつ。これにより日常生活は大きな影響を受けている。教会においても礼拝などに与えている影響は少なくない。
現在はオミクロン株による第6波といわれ、1日当たり10万人の発症者がみられることもある。オミクロン株による症状はワクチンの影響もあると思うが、重症化率、発症率は初期に比べ極めて低下し、軽症者や無症状者もかなりみられる。それと関連し、軽症のため風邪、インフレエンザとの鑑別に悩まされることも少なくない。時期的に特に花粉症との鑑別は、難しく、重大である。
今回は最近のオミクロン株によるCOVID-19と花粉症の症状などの相違点について私見を述べてみたい。
花粉症とは花粉が原因のアレルギー疾患である。わが国ではスギが最も重要である。京阪神においてはスギ花粉の飛散は2月20日ころから始まり3月の1,2週にピークが来る。飛散時期は2月中旬から4月はじめとされている。
各疾患の症状などであるが、オミクロン株が主になった昨年の末から軽症化し、インフルエンザや風邪と似てきている。また特に今の季節から花粉症との鑑別は治療や社会生活への影響においても極めて重要である。
主な、症状として発熱とのどの痛みが重要である。痛みはかなり高度の場合も少なくない。そのほかに、咳などののどの症状、鼻水などの鼻炎症状、疲労感、頭痛などが言われている。味覚障害、嗅覚障害は初期のデルタ株に比べて極めて少ない。
それに対して花粉症では、鼻と目の症状が主である。つまり、鼻症状として鼻水だけではなく、くしゃみやかゆみを、また眼症状として涙目、目のかゆみなどをほとんどの患者で伴う。微熱や頭痛を合併することもあるが、まれである。のどの症状は喘息を持っている場合には伴うことも少なくない。
以上などから花粉症との鑑別に重要な症状としては、花粉症では目のかゆみ、鼻症状、特にくしゃみであり、これらの症状が天気がよい風の強い日に悪化しやすい。しかし実際には、全人口の約40%が花粉症を持っていることから、コロナ感染症患者の40%が花粉症も合併しているともいえ、両疾患を同時に発症している人も少なくなく、診断にあたっては容易でないこともしばしばあると思われる。
このパンデミックにより生活のパタンは変化したか?
良かった点として花粉症患者の新規発症が減り、また花粉飛散量はこの数年ほとんど同じなのにかかわらず症状は軽症化している。またインフルエンザは乳幼児、小児では極めて重症化しやすいがその発症がこの2年間は通常の100分の1ほどと極めて減少している。マスクの徹底した装着、不要不急の外出を控えるなどがよい影響を与えていると想像しているが。
この試練に対してどのような未来が見えてくるのか?
今回のCOVID-19が全世界の人々に何を与えるのか? 神は無駄なことは行わない。世界中の多くの人たちに苦難を与えているがその先には希望が必ずある。希望はわたしたちを欺かない。
耐えられない試練を神は与えない。また試練と同時にそれに耐えられるように神は道も教えてくださる。
神の愛が私たちの心にそそがれているからである。
この試練の向こう側に素晴らしい未来が開かれていると私は信じて歩んできたい。
自分の体は自分自身が守らなければ!
(記事は2022年3月現在)